「普通」に憧れた私が、「普通」を手に入れた結果
私は小さい頃から学生時代までずっと、自分の家庭は変わっている、と思っていました。
実際、聞けば変わってると思われる方もいると思います。結構。笑
我が家はクリスチャンホームでした。我が家だけでなく、親戚一同。そして、非営利団体や大学、専門職を仕事にしている大人ばかりに囲まれていました。
日曜日には教会に行く習慣がありました。仕事でよくアジアに出張していたおじいちゃんの家にはネパールの置物やインドの彫刻?やお面や象の像笑、なんかがおいてあって怖かったし
家には仏壇もなかったし、一般的な日本の行事…七五三はもちろん、初詣にも小さい頃は行ったことがなかったし。
父は音楽関係の仕事をしていたので会社には行っていませんでした。学校で教えていたので学校に行っていましたが…
友達と話しているときにいつもうちは絶対、普通じゃない!と思っていました。
そしてそれが嫌でした。
どうしてパパは会社員じゃないんだろうと思っていたしクリスマスに対する概念も友達と少し違っていたし
美香という名前も聖書から取ったのだそうですが
「なんで子がついていないんだろう!なんで2文字なんだろう!」
と、とにかく大多数の友達と違う部分に謎の劣等感と恥ずかしさを感じていました。
だから友達といるときは「普通」を装っていました。話を合わせたりもして。
そして、自分の家庭についてあまり詳しく知られないようにもしていました。
住んでいる場所柄、お嬢様、と言われるのが嫌だったり。
渋谷区に住んでいる、と言うとみんな渋谷に住んでいると勘違いして驚かれました笑これはもちろん、高校生以降の話だけど。
大多数に埋もれたい。みんなと一緒がいい。そんな感覚だったのでしょうか。
だからなのか、「普通に」就職活動をして一家で初の、会社員を経験することになりました。
美香はうちで初めて会社に行く人だなぁ!と、父が面白がって言っていたのを今でも覚えています。
でも、普通を望む一方で、特別な何かを成し遂げたい、そんな思いもあったんですよね。(ややこしい)
だから就職先には拘っていました。会社名とか、規模とか、知名度じゃなくてやりたいことで選ぶって。
でもそうやって就職した会社では思うような社会人生活は待っていなかった。自分が期待するような仕事をさせてもらえなかったり。
理想と現実のギャップに苦しみ、そこから逃げようと色々習い事に明け暮れてみたり
遠距離恋愛していたこともありストレスからか体調を崩しました。
その後、就職当初抱いていた仕事への夢や希望はすっかり忘れ早く結婚したい!と思うようになり。
3年後、結婚退職して夫が配属されていた地へと移住したのです。
そして…
「普通の」サラリーマン家庭(と私が思っていた)で育った男性と結婚し「普通の」サラリーマン家庭を築いていくことになったわけです。
普通の人にみられたい。これ結構大人になってからも続いてて。
移住先で、都会から来た人、ちょっと違う人、スカしてる人?と思われたくなくて
こう言うと語弊があるかも知れないけど誤解を恐れずに言うとするなら…庶民を装っていました。
社交的でママ友が多いのが正義。
誰とでも仲良くできるのが正義。
愚痴の言い合いの井戸端会議が正義。
(子育てに関しては、それがストレス発散にもなっていたけど)
そんな中で、なんとか周りと合わせようとしていました。
でも、いつの日か、ずっと求めていた「普通であること」に苦しめられるようになってきたのです。
私には何もない。趣味も特技もない。好きなことハマっているものもない。打ち込んできた何かもない。キャリアもない…
周りに合わせることに必死になっているうちに、自分の好き、こうしたい、がわからなくなっていたのです。
小さいころ望んでいた「普通の私」が手に入ったとき(それを望んでいたことにすら気づいていなかったけど)
普通すぎる自分にコンプレックスを抱き苦しめられるようになっていたのです。
でもね。おかげで私は、普通じゃなきゃダメ、という呪縛から逃れることができました。
普通すぎる自分が嫌すぎて。必死で探していたんだと思います。
起業という働き方を知りました。
「私」という人間のルーツと向き合い自分らしさに◎をあげることができるようになりました。
それもこれも、きっかけは外見でした。ちなみに私のコンプレックスは「普通すぎる」ことだけにとどまらず外見でもたくさんあり、そのおかげで今の仕事にも出会えました。
自分の外見を好きになって、自分自身にOKを出せるスピードは格段に早まったと思うし。(むしろそっちが先でした)
女性の場合外見の影響は本当に大きい。
だからこそ、メイクやファッションで女性を輝かせていきたいと思うしもっと素敵になれるよ!輝けるよ!と伝えていきたい。
そしてそして、
自分は普通だ、能力や魅力がない、となかなか自信を持てない女性や自分を生かした幸せな働き方をしたい、
と願う女性が勇気を出せるように、一歩踏み出せるように背中を押せる存在でいたいと思っています。
そのためにも、これからも想いや経験をコラムでお伝えしていきますね。