夢も目標もなかった専業主婦が、好きな仕事をどうやって見つけたのか。
『好きなことを仕事にしていて、凄いですね！』
『ＯＬ(経験しかないところ)から、こういう風にお仕事されているのを見て勇気もらいました！』
そんなことをお客様から言われることが、わりとよくあります。
何を隠そうこの私、起業する前までは、新卒ＯＬ→結婚退職→専業主婦として家事子育て
という、本当にごくごく普通の人生を歩んできて…いや、実際には今専業主婦というのも普通ではなくなってきているし、何を以て普通とするかという問題がありますが…
少なくとも私自身が、『普通の人』コンプレックスにさいなまれながら生きていたのです。
大きな挑戦も挫折もなく、なんとなくうまくいってきたけれど気付けばキャリアも特技も趣味さえもなく
ずっと中途半端な、何もない自分にどこか劣等感を抱いていました。子供たちが手を離れたときに、仕事はおろか、何をしたいのかも全く思い浮かばない状態。
それまで習い事も色々やってきたのですが、振り返ってもう一度本格的にやりたい！というものも一つもありませんでしたし…
ただお金のためだけのパートをするのもいやだな…と偉そうにも思っていたり。
そんな私がなぜ、『好きなこと』を見つけてそれを『仕事』にしているのか。
好きなこと、やりたいことが見つからない、という方も多いと思うのです。何かはやりたいけど、それがなんなのかわからない、とか。
私はまさにそれでした。
仕事、というくくりでは考えていなくて、子育てが落ち着いてきて自分の時間を持てるようになった時に、自分が日々楽しく過ごせることでも良かったし、夢中になれるものが欲しかった。
ただゆらゆらと漂っているような毎日に嫌気がさしていたのかもしれません。
きっかけは一冊の本でした。奥さんを社長にしましょうという本。笑
書店で夫が興味を持って手に取って、私も読んでみたのです。
パート以外にも、収入を得る方法があるんだと、目からウロコでした。社長という言葉の響きにも実は惹かれてしまって…単純ですね。
起業とは少し違う形でしたが、少なくとも仕事をするならまず職探しと面接。私ができるとしたら事務ぐらいかな…という私の思い込みを外してくれました。
かといってすぐに何か始めようとしたわけではありません。もともとその本では、手っ取り早い方法として奥さんが大家さんになることをすすめていました。
夫も不動産関係の勉強をすすめてきたのですが、なにしろ自分自身が全く興味がない。やり方には惹かれたのですが、自分自身に置き換えられませんでした。
昔からオシャレに興味があり、ファッション誌など見るのがとても好きだった私。でも、見た目に自信が無かったので、地味な私がどんなにかっこつけたって限界がある、素敵になれないんじゃないかという思い込みがどこかにありました。
服を買う＝浪費と思ってしまい、自分が『好きなこと』だとは思っていなかったのです。メイクなんてなおさらでした。
でも、なんとかしてもっと良くなりたい！と思っていました。
そんなある日書店で、パーソナルカラーや骨格診断などの存在を知ったのです。いろいろ本を読んで…知識はつきました。
その数か月後、美容院で近くに座っていた女性がスタッフの方と『骨格診断を受けに行く』という話をしているのを耳にしました。
そこで初めて、『骨格診断って、受けられるんだ！』と知ったのです。
早速ネットで検索し、受けられる場所を見つけました。でも正直迷いました。金額が高かったので…。
それまでも、自分は収入を生み出さず、消費しているだけだ、と思っていました。だから自分のためにお金を使うことにどこか罪悪感を感じていました。
でもやっぱり受けたい、と思い、『自分への誕生日プレゼントだから』と、申し込みを決めたのです。
レッスンを受ける日まで、まだ日がありました。興味本位でそのサロンのメルマガを読んでいたところ、イメージコンサルタント養成スクールの説明会という言葉が目に入りました。
興味を持った私は説明会に出かけていき…ピンときました。これだったら、やってみたい。
もし、妻を社長にする本を読んでいなかったら、私には無理だろう、と思っていたかもしれません。
もしかしてこれじゃない？頭の中で『パートではない仕事』と『自分が好きなこと』が結びついた瞬間でした。結局、答えは自分の中にあったのです。
好きなことを仕事に！という目線で仕事を探そうとすると、資格取得などに走りがちですが、私のように、自分自身が興味があったこと、もっと言うと、自分を良くしようとするために取り組んだことや探した情報の中に、答えがある場合もあります。
では、自分が好きなことはどうやって見つけたらいいのか？それすらわからない、という方のために。
自分が本当に好きなこととは、止められてもやりたいこと。
子供のころ、親にもうやめなさいと言われてもやりたかったことだったり私のように、お金が高い…でも受けたいから受ける！と、迷う要素を排除してでもやりたいこと。
そんなところにヒントがあるかもしれません。
いま読み返してみたら、私の場合最初にヒントをくれたのはいつも本、だったようですが。
でも本でなくても、テレビを見ているとき、ネットで検索している時、誰かと話をしている時…
ふと、気になったことに注目してみてください。人の脳は、自分が興味を持っていることに関する情報しか受け取らないようにできているんだとか。
情報を受け取った時、それを自分が変わるきっかけにするかしないかは、あなた次第。
情報過多の今、自分のアンテナ感度を高めておくことも大切です。直感に敏感になるということです。それは自分の本音だから。
人生が変わるかどうかは、一歩踏み出すかどうかです。失敗を恐れて踏みとどまっていたら、変わらないままです。
一歩踏み出すことで、私は今の仕事と巡り合いました。そのきっかけは、なんとかして変わりたいという思い。