鏡に写った自分を見て愕然とした瞬間【私のメイクストーリー②】
44歳、スッピン同然専業主婦から起業!私のメイクストーリー①の続きをお届けします。
扉を開けたらそこには…
慣れない銀座の街並みをウロウロしたどり着いた雑居ビルの一室。
薄暗いエレベーターホールとは打って変わって室内には明かりが煌々と輝き、こじんまりとした部屋の壁の一方には鏡が並んでいました。
そしてその鏡の両脇に光り輝くライトよりもさらに眩しく輝いていたのが
そこに立つ校長の岡田実子先生でした。
「ま、眩しい!そして…説明会って、マンツーマン?」
きっと何人か集まって、前に先生が立って説明してくれるんだろうなー
と思って軽い気持ちで申し込んだ私は、逃げ場のない笑、マンツーマンに一瞬「しまった!来るんじゃなかった!」と、思っていたかどうかは忘れましたが笑
予想と違った展開にちょっと焦ったことは事実。
スクールについて説明してくれるのかな?と思って椅子に座ると
「何が聞きたいですか?」ニコッと先生。
いや、そもそもよくわからないで来ているので何を聞いたらいいのかがわからないです。という情けない状態でした。笑
どんな話から始まったのか今となっては覚えていないのですが、とにかく先生が眩しくて眩しくて一体どうなっているんだ?と気になってジーーーっと視線をその横顔に集中させていました。
でも、それよりも気になるのが…
壁一面に並んでいる鏡。イヤでも自分が目に入ります。
じ、地味。。。
銀座に出かけるということもありそれなりには綺麗にしてきたつもりでしたが、先生の華やかさ、輝きに対して
自分の顔色の悪さ、イマイチ垢抜けない服装、そして学生の頃からずっと気にしている顔の地味さが、否が応でも目に入ります。
そんな気持ちに耐えながらなんとか先生の話を聞いていました。
その後、いくつかの卒業生の成功事例などのお話を聞き、「面白そう!やってみたい!」という気持ちが湧いてきていた時。先生が言った一言に耳を疑いました。
「カラーももちろんなんですけどね、やっぱりメイクが大事です!」
…
…
…
え?
メイクもやるのぉー???
そう、そもそも、自分のパーソナルカラーや骨格が知りたくてサロンを見つけた私。
ファッションについて学ぶことにはとってもやる気満々でしたが、そこにまさかメイクが入ってくるとは思っていなかったのです。
何しろそれまでの私のメイクはナチュラルメイクという名の、スッピン同然メイク。
鏡に写った自分と先生の対比は目を覆いたくなる代物でした。。。
服がおしゃれになれば素敵になるだろうと思ってずっと疑ってきませんでしたし、メイクは自分の手の及ぶ範囲だとは思っていませんでした。
メイクで別人になる女の人ってテレビなんかでは見たことありましたが
それだけに、メイクとは素顔を偽るもの、みたいな謎の、負の固定観念があったり。。。
コンプレックスはたくさん持ちながらも、自分の顔をメイクで飾るって本来の自分の顔を隠しているみたいで嫌だ。
本当の自分じゃないという思い込みがどこかにあったんです。
だから、メイクは必要最低限しかやっていませんでした。
メイク用品は何が必要なのかもよく知らなかったし、ファッション誌は好きでもメイクコーナーはほとんど見ていませんでした。
デパートで化粧品を買うこと自体がハードルが高くて行くことができずどこで何を買っていいのかもわからず、
という状態でした。
メイクのことは誰にも聞けないし、人に聞くという発想もありませんでした。
大学生の時から私のメイクはファンデーションとリップ、以上。
若かりしOLのころ。一応ファンデーションは塗っている
眉毛を描くようになったのも、アイシャドウを塗るようになったのも(それもほとんど見えないぐらいでしたが今思えば)なんとアラフォー世代になってからでした。驚!年下のママ友に影響されて。
チークを使い始めたのもその頃だったかなぁ。
当時出ていた、ポンポンとそのまま叩くだけで理想のチークが入るというお手軽コスメでした。
そりゃこの顔になるわけです。
ちなみにこの時も眉毛は描いていますよ。上のOL時代より眉毛若干増えてます。
自分の顔にすら満足にメイクしていないのに人にメイクをするなんて…
できるんだろうか?という不安を持ちながらも
でも、でも…
眩しすぎる先生との対比で地味すぎる自分を自覚してしまったその日。
私もあんな風に輝けるなら。
というか、こんな自分じゃ嫌だー!もっと良くなれるなら、なりたいよ!
もっと綺麗に輝きたい!!!
と、心の声が叫んでいたのです。。。
説明会からの帰り道。どうやって夫に、スクールのことを説明しようか。
もうすでに、それしか考えていなかったのでした。
第3話に続く